きのしたカイロプラクティック(香川県高松市・木下カイロプラクティック)

国際基準をクリアした本格的カイロプラクティック

TEL.087-835-0711

〒760-0063 香川県高松市多賀町2-16-18-1F

04.血中酸素飽和度

04.血中酸素飽和度

神経の生存条件は刺激、酸素、グルコースというお話をしてきました。
この回では『酸素』についてお話します。
安静時における組織100gあたりの酸素消費量は、心臓、腎臓の次に脳は多く、身体の器官の中でも非常に酸素を必要としている。

『酸素』の不足は神経機能異常につながるので、血中酸素飽和度(SpO2)を計測することは神経系を評価するに当たって極めて重要です。
カイロプラクティックで矯正しても血中酸素飽和度が低ければ、矯正効果を十分に発揮できないことでしょう。
当院では帝人のパルスオキシメーターを用いて計測しております。
SpO2の正常値は96%以上です。

血中酸素飽和度が下がる原因で多いのは肺炎、痰づまり、肺気腫、気管支喘息などの呼吸器疾患です。
カイロプラクターとしてよくみる低酸素の方は、発熱、鉄欠乏性貧血、いびき、無呼吸症候群、気管支喘息、不良姿勢や肩こり、関節や神経の機能障害かもしれません。

[鉄欠乏性貧血]
赤血球に含まれるヘモグロビンは、身体中に酸素を運ぶ重要な働きをしています。
鉄が不足するとヘモグロビンの産生がうまくいかなくなるため、赤血球1個あたりのオキシヘモグロビンが減ります、そのため酸素運搬量が減り、血中酸素飽和度が下がります。

〔いびき、無呼吸症候群〕
いびき、無呼吸など睡眠呼吸障害による低換気で血中酸素飽和度は下がります。
原因としては肥満、アルコール摂取、扁桃腺肥大、睡眠時の体位、顎が小さい、舌の肥大などなど。
「肥満」や「アルコール摂取」関しては自身で対処しやすい問題です。自己管理しましょう。
カイロプラクティックケアはいびきの改善にも役立ちます。
またウォーキングや呼吸法、咀嚼などのリズム性運動でセロトニン神経系(B1,B2)を活性化して、筋緊張を維持することで無呼吸を抑えることもできます。

[不良姿勢、筋肉の過緊張、関節や神経の機能障害による低換気]
呼吸には横隔膜の運動を主とする腹式呼吸、肋間筋の運動を主とする胸式呼吸があり、通常は共同の胸腹式呼吸です。安静時には主として腹式呼吸が関与しています。
横隔膜は第3〜5頚髄から出力する横隔神経の支配を受けているので頚椎サブラクセーションでは十分な情報伝達が行われず、腹式呼吸の働きの低下につながります。
また胸椎サブラクセーションや筋肉の過緊張、不良姿勢によって、胸郭拡張が十分に行われないかもしれません。
サブラクセーションや不良姿勢などでは血中酸素飽和度は大きく下がることはない思います、下がっても1〜2%程度でしょう。
カイロプラクティックは「より良い健康」を目指すものであり、このようなわずかな客観的データの改善でも神経機能改善には重要です 

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