きのしたカイロプラクティック(香川県高松市・木下カイロプラクティック)

国際基準をクリアした本格的カイロプラクティック

TEL.087-835-0711

〒760-0063 香川県高松市多賀町2-16-18-1F

インフルエンザ

間違いだらけのインフルエンザ

テレビ番組「全力教室」で国立感染症研究所の長谷川秀樹博士が講義をしていましたのでまとめてみました。

①インフルエンザはほとんど全ての人がかかったことがある。
「インフルエンザにかかったことがない」という人いませんか?
でも長谷川先生によるとそれが大きな間違いだという。
それはどういうことか?

インフルエンザウイルスはどこにでも存在しうる病原体で、地球上に住んでいてインフルエンザにかからないでいられることは難しい。
本当にかかったことがない人は生まれたての赤ちゃんぐらいで、ほとんどの人は子供の頃にかかっているはずです。
その時についている免疫があるから現在軽く済んでいたり、症状がでなかったりする。
インフルエンザにかかると38度から40度ちかくの高熱が3〜5日続く症状が出ると言われています。
しかしインフルエンザに感染したからといって全ての人が高熱が出るわけではない。
インフルエンザにかかったことがないという人は、免疫の働きが強くて、インフルエンザ特有の高熱が出ないためかかったことに気付いてないだけなのです。

②インフルエンザは空気感染しない。
インフルエンザは空気感染ではなく、咳やくしゃみのしぶきを直接受ける飛沫感染でうつるといいます。
鍋などで同じものを食べたとか口からうつるものではなく、あくまでウイルスを含んだしぶき(飛沫)が鼻やノドの粘膜に到達してそこで感染が成立する。
つまりインフルエンザ感染者と同じ料理をつついたからといってうつる可能性はかなり低いのです。
インフルエンザウイルスは鼻やノドの粘膜についたあと細胞に侵入し一気に増殖していきます。
インフルエンザにかかると40度近くに高熱が出るのはこのウイルスの急激な増殖を抑えるためなんです。

③インフルエンザの高熱は危ないということでではない。
熱がウイルスに対してどういう働きをするかというと、ウイルスが増えないように体の防御機能として働いている。
インフルエンザウイルスにはもっとも増殖しやすい温度がある。
それが通常の鼻やノドの粘膜付近の体温である「33度」。
つまり体が高熱を出すのは、ウイルスが増殖しにくい環境にするため。
だから熱を無理矢理さげることはない。
(ただし小児は38.5度以上の熱で熱性けいれんを引き起こす可能性があるので医師の処方に従って熱を下げる必要があります)

④予防はどうすれば良いか?
〔インフルエンザ予防3大ポイント〕
1.咳やくしゃみには近づくな!
しぶき(飛沫)はどれくらい飛ぶかというと、約2m飛びます。
咳やくしゃみのその範囲には近づかない。

2.マスクと手洗い
直接しぶき(飛沫)を浴びないためにマスクをしたほうが良い。
手洗い、特にアルコール消毒が有効。

3.ノドは湿らせておく
ノドの奥がカラッカラに乾燥している方は要注意。
ノドが乾燥していると、ノドで働く免疫が十分に機能を発揮できない。
ノドには感染を予防するような成分が粘液の中にあるので、乾燥しているとそれが十分に発揮できない。水やお茶でノドを潤しておく。

うがいが入っていないのはなぜか?
インフルエンザウイルスがノドの奥にくっついて、30分以内には細胞の中に入ってしまう。
なので家に帰ってきてからうがいをするだけでは不十分。

あとストレスのない生活をするのが望ましい。
ストレスは免疫力低下につながり、感染した時に重症化しやすくなってしまう。

なぜ死亡や重症化するか?
インフルエンザに感染したら子供の脳症とかお年寄りの方が肺炎などの合併症などが起きやすく、インフルエンザに関連した死亡者が年間に1万人くらいいます。
なんで肺炎になるか?
われわれの呼吸器には線毛細胞というはけの様なものがあって、外から入ってきた異物をかき出しています。
ところがインフルエンザに感染するとノドの線毛細胞が死んではがれてしまってつるつるになってしまう。
異物をかき出す機能が低くなって別の菌が入りやすくなってしまい肺炎などの合併症が起きやすくなってしまうのです。

予防接種の効能
インフルエンザを治すためには体内の免疫システムをできるだけ早く立ち上げることが重要。
その手助けをするのが予防接種。
体内に死んだウイルスを取り込み、人為的に体内の免疫システムを働かせて抗体をつくるもの。

インフルエンザの予防接種をしたがインフルエンザにかかりました、なぜですか?
インフルエンザの予防接種は感染を予防するものではなく、重症化を予防するもの。
ですから感染自体は予防できません。
あくまで重症化を予防するためのものなのです。

なぜ感染を予防できないか?
インフルエンザとはウイルスが鼻やノドの表面について感染する病気。
しかしワクチン注射で作られる抗体は血液の中にできる。
つまり感染そのものを防いでないのでかかってしまう。
しかしそれを拡がるのを血液の中の免疫が抑えるのです。

もし鼻とノドに免疫が出来ればピシャッと感染を抑えられると思いませんか?
実は、鼻に噴霧する生ワクチンがあるんです。
アメリカやヨーロッパでは認可されていますが、日本では認可されていません。
生ワクチンにはリスクがあるんです。
生ワクチンは生きたワクチンを弱めて使っているワクチンなので、実際感染してしまうことがある。
長谷川先生は、安全性の高い不活化ワクチンの経鼻ワクチンを研究中。
試作段階ではすごく効果をあげている、5年後をめどに実用化を目指している