きのしたカイロプラクティック(香川県高松市・木下カイロプラクティック)

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ストレス

ストレスに対する身体反応

医学博士であるハンスセリエは学生時代に、どの病気の患者さんにも顔色が悪い、食欲がないなど同じような症状がみられると感じていました。
研究員となりマウスを使った実験で、騒音や寒冷、回転ドラムによる強制運動、恐怖、痛み、拘束など、様々な刺激に対して共通する反応がみれらることを発見しました。
このような有害な要因(ストレス源)に対して、身体を守ろうと適応するために起こる身体の一連の反応過程を一般適応症候群(General Adaptation Syndrome)と名づけて、
ストレスを受けてからの時間経過とストレス適応状態によって、第1期から第3期までの3つの時期に分類しました。

〔第1期〕:警告反応期 (ショック相と反ショック相があります)
ストレスがかかるとまずは血圧低下、心拍低下、筋緊張の低下などの反応が見られます(ショック相)。
これは有害刺激に対して十分な反応ができず、いわゆるショック状態になっています。
その後ストレスに適応するような働きがはじまり(反ショック相)、血圧上昇、体温上昇、筋緊張も高まってきます。
そしてショック相にみられる兆候がみられなくなります。
下垂体前葉からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌を介してコルチゾール(ストレスホルモンとも言われています)の分泌が促進されます。
糖代謝をはじめ、タンパク質代謝、脂質代謝など様々な代謝を高めたり、リンパ球の生成や炎症を抑制する作用があります。

〔第2期〕:抵抗期
ストレスに対する適応反応が獲得された時期で、正常な状態を取り戻したかのように見えます。
しかし本当はストレス源に対して適応しようと身体は必死に働いている時期で、非常にエネルギーを消費しています。
いわゆる綱引き状態です。
この時期にストレスがなくなったり、減ったりすれば身体は健康に向かい、
ストレスが持続して、エネルギーを消費し過ぎて枯渇すると次の「疲憊期」に進んでしまいます。

〔第3期〕:疲憊期(ひはいき)
ストレスが持続することによって、副腎皮質ホルモンの分泌が低下し、だんだんと抵抗力や代謝能力が低下していく時期です。
適応能力が減退してしまい、様々な器官が正常に機能しなくなり身体は衰弱していきます。
ストレスがなくならなければ、さらに衰弱していきます。
general_adaptation_synd2

以上のようにストレスが加わると1連の適応反応がみられます。
つまり
ホメオスタシスを妨げるような有害なストレスが長く続くと、やがて身体は衰弱していろいろな器官が正常に機能しなくなる」
だから
「早めにストレス源に対処していきましょう」
「まずは食事、睡眠、呼吸を十分にとり、エネルギーを補給してください」
「よくなろうと運動などをがんばりすぎてエネルギーを消費しすぎないようにしてください」
ということです。

ストレスにも「良いストレス(eustress:ユーストレス)」と「悪いストレス(distress:ディーストレス)」があり、
ヒトにはある程度のストレスが加わるほうが健康のためには良いです。
以前にもいったようにヒトには「刺激」が必要不可欠。
長期的なディーストレスを減らして、心身に心地よい刺激(ユーストレス)を与えましょう。